2023年 R1鈴鹿箱根(さわやかキャノボ)前編

前回、フルR1準拠の箱根越え鈴鹿越えのキャノンボールを達成していたので、今回(2023年11月4日~5日)のキャノボは反対方向で。もちろん、前回とおなじく静岡県の誇る、さわやかハンバーグを途中で食べながら達成する事を目標にした。

前回のさわやかTOでもそうだが、さわやかのサイトで土曜日の各時間帯の各店舗の空き状況をモニターし、何時頃にどの店の待ち時間が少ないか常に情報を仕入れておく。といっても同じ曜日の該当時間に見ないと空き状況がわからないので結構面倒くさい。数週間にわたってリサーチし、今回のルート上、豊田店から島田店までの間で15時~16時45分までが一番待ち時間が少ないと分析した。そうすると出発時間を逆算し、4時~4時20分発が最適と考える。RX01さんが見送りに来てくださるというので、4時頃スタートしますとお伝えした。

キャノボ前日はいつもワクワクしてあまり寝れないのだけど、眠りにおちるといつも酷い悪夢を見る。目が覚めてスマホの時計を見ると4時を大幅に回っている。これはいかん、RX01さんに連絡しなくてはと思い時計を見ると1時、え?再度見ると3時。どういう事?NTPサーバーがハックされた?大変や、キャノボ行ってる場合ちゃうやん、と思ったら目覚ましがなった。あ、夢やったんか。朝ご飯をたべ、出発地点の道路元標まで自走で向かう。

今回は執筆まで時間がかかった事もあり、XへのツィートをメインにUPしていきます。

いつも見送りやお出迎えにきてくださるRX01さん。ほんとかたじけない

今回は初秋のキャノボで夜中に箱根を通るルートなので、秋としてはやや厚着だが上はASSOSのウィンターベースレイヤーに春秋用のやや厚手の半袖ジャージ、ただし背中はメッシュで汗抜けは良い。下は同様に秋冬用のやや厚手のビブ(膝上までの丈)にレッグカバー、シューズカバーは無し。ウィンドブレーカーも持つ。ウェア以外は中山道キャノボの装備とほぼ同じ。

実はこの時、中山道キャノボをインタビューしてくださったYoutuber、かつおちゃんねるのかつおさんが初のキャノボのトライで前日にスタートしていた。(11/3-11/5は3連休でかつおさんが11/3早朝発、僕は11/4早朝発)同じ時間にかつおさんは東京でゴール前(4時40分到着で達成)を走行、同時間帯にキャノボを走るという、遠く離れていても一体感を感じて胸熱の展開。

4時20分、信号が赤になる少し前のタイミングで出発。次の交差点、梅新東を左に曲がった所でサイコンにスタートが認識されてないのに気づく。46秒ほど経過していた。押し忘れというより、ガーミンのコースをロードして開始を押すとスタートになると思っていたがスタート地点までナビゲートしますかで「はい」を押すと自動でスタートにはならないようだ。このあたりの操作がわかりにくい。普通にスタートボタンを押した方が良い。

今回のルートは旧R1に準拠した、鈴鹿峠・箱根峠を越える古(いにしえ)のルート。距離は約550km。距離は長いが近年主流となっている木津・姫街道・R246ルートに較べると箱根は登るものの全体のアップダウンは少なく、さすが東海道57次を元にしているだけの事はあり、自動車の渋滞以外、コースレイアウトとしては走りやすい。

山科追分までは勝手知ったる淀川CR。2週間ほど前からジテ通帰りの夜間に毎日走って夜目を慣らす練習をしていた。相変わらず朝早くから老人が散歩している。曇っていて月も見えなく暗い。パワーは160Wくらい、巡行速度30km/hくらいで進む。枚方までの1時間は向かい風なのは事前の調査で承知している。そこから先は無風状態。無風だとそれほど踏まなくても33km/hくらいで楽に巡行できる。さくら出会い館を越え宇治川CRでだんだん明るくなってきた。

観月橋は橋を渡る前に横断歩道が青だったので反対車線に入って歩道併設の自転車専用レーンを走る。京阪宇治駅横5時57分、遮断器がおりて電車が走っていく。そうか、もう始発の時間を過ぎているのか。

六地蔵を抜けると少しづつ登りはじめる。もうすでにお腹がすいた。サコッシュに手をつっこみ、薄皮シリーズあんぱん、クリームパン、チョコレートを用意していたのだがガチャでチョコレートを引いて食べはじめる。6時26分、山科の髭茶屋追分に到着。東海道53次京都からと東海道57次大坂からの合流(分岐)地点。各地に残る「追分」の名は分岐点を意味する。

少し登るとR1に突き当たるので道路を渡って向こうの車線に出たいがなかなか車が切れない。軽い斜面を登っていくとほどなく逢坂の関につく。6時34分、記念撮影。ここから琵琶湖までは下り。結構なスピードで栗東のR8分岐を通り過ぎる。

栗東から甲賀市の先まではR1のバイパス、栗東水口道路を使う。前回のフルR1TOでは深夜通過のため深夜の信号管制が効いていて信号にほとんどひっかからないので甲西駅側の旧R1を使った。今回は昼間なので信号停止をだいぶかわせるだろうという目論見でバイパスに入る。ただしアップダウンは旧道より多く、また軽車両禁止の陸橋もあり、自転車専用道路もあるのだがわかりにくい。もし使うなら下見必須だろう。実際にキャノボ前に調査に行っている。キャノボ攻略サイト等の情報を鵜呑みにするのでなく、なるべく自分で調査して下見に行き、計画立案を含めてキャノンボールを楽しみつくしてほしい。

栗東水口道路をTOで利用する場合はこちらからリプを辿ると調査結果書いてます。東京早朝出発なら深夜通過になるので信号もそれほど引っ掛からないし交通量も少ないので旧道の方がアップダウンが少なくて走りやすいと思う

栗東水口道路からそのままR1に復帰せず更に北側の農道を走り、垂水斎王頓宮跡の先で旧東海道を通ってR1に復帰する。昔日の繁栄の跡は全くなく、ただ田舎道だけが残っている。大阪から琵琶湖までで結構な標高差があり、殆ど登りらしい登りもなく巡行20km/hくらいであっけないほど簡単に鈴鹿峠につく。結構登らないといけない亀山側とは印象が全然ちがう。8時40分、鈴鹿トンネルに到着

トンネルを抜け海抜0mの四日市に向かってひたすら下っていく。伐採した枝や草をいれているのか、大きな袋をたくさん積んだ軽トラックが40km/hくらいで前を走っている。カーブが多いのでそのたびに大きくブレーキを踏み、抜きたいのだけどなかなか抜けない。だんだんカーブが少なくなるとスピードを上げ走り去っていった。そうこうするうちに大好きな宿場町、関宿に着く。ちょうど宿場の入り口はキャノボ木津ルートと鈴鹿ルートの合流地点。宿場はR1と並行しているので、キャノンボールをする人はR1側を走らず、ぜひ関宿の中を通過してほしい。時刻が9時前とあって3連休中日ながら人通りもあまりなく、お店はまだ開いていない。公衆トイレに寄るだけでゆっくりと通り過ぎる。

関宿から四日市迄は緩い下りが続く上にバイパスで信号がないのでグロスアベレージを稼げる。追い風ブーストがあれば軽く40kmで巡行できるんだけど、今日はやや向かい風。
ただ高気圧が出ているのでそれほどキツくはなく35kmくらいで巡行する。四日市から混雑がはじまる。さすが連休やな。風はやはり北からの向かい風だけど、熱田神宮を抜けて南に向かうと追い風になると考えると少し嬉しい。

桑名で7里の渡しの看板を見る。ここから熱田神宮の先の渡し迄は海路で結ばれていた。江戸時代の陸路は、大きな川をいくつも渡らないといけないので、ここから海路を船で渡るのはとても合理的だ。だんだん暑くなって飲み物が空になる。薄皮パンも2パック食べたので買い足しておこう。弥富のファミマに寄る。風は左からの横風に変わっている。

11時半、熱田区に入りサイコンを見るとグロアベ24.9km/h。四日市から名古屋の渋滞ですこしグロアベを落としているが悪くはない。熱田神宮の横を通り、パロマ横の軽車両禁止の橋を回避するためすぐに右折する。ちょうど先ほどの7里の渡しの反対側、宮の渡しの横を通る。江戸時代はここまで海だったのだけど、埋め立てられまくってR1よりずいぶん海側にR23ができ、今は宮の渡しは川沿いにある。せっかくなので記念撮影をする。

写真を撮ってほしかったので女性2人連れの観光客に声をかけ写真を撮ってもらう。普段は自分から写真を撮りましょうか~とか言って、じゃあ僕もお願いしますって回りくどい事をしてるのだけど、何せキャノボ中。写真撮ってもらってそそくさと立ち去ろうとしたら、私たちも撮ってくださいって。そりゃそうだよね。自分の心の狭さにあきれながら写真を撮ってあげて確認してくださいね~とか余裕をみせつつスタートする。

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